プノンペン前編 (第三ヶ国目:カンボジア)
今回は陸路での国境越えの話から。
ベトナムホーチミンを朝六時半に出発したバスはカンボジアのプノンペン行き。
バスターミナルには欧米人五割、中国人四割、日本人一割。
今回乗ったバスはwifiとエアコン付きです。グレードが高かったのか現地人は全然いませんでした。
バスが走って二時間ほどで国境に到着。
ここでスタッフにビザ代の35ドルを請求されます。
陸路でのビザ取得は初めてだったので、言われるがままに言い値を払いました。
(後で友達に25ドルが相場と言われる泣)
ちゃんと下調べすればよかった、、、、
奥に見えるのがイミグレーションです。
しっかりお金を払った甲斐あり、ゲートを通る時には書類を書くことも無く、特に質問を受けることも無く、ただゲートをくぐるだけでした。
移動時間はおおよそ六時間。
アジア間を移動する長距離バスの中ではロングライドではないものの、されど六時間です。
本を読んだり、隣に座っていたイギリス人と喋りながら退屈な移動時間を過ごします。
そうこうしているとカンボジアの田舎道を抜け、
三時ごろプノンペンに到着。
宿は特に決めてなかったものの、隣席のイギリス人が「安くてプールとバー付きのいいホステルがあるから、一緒に泊まりましょう」と誘ってくれたので、下車地からトゥクトゥクで一緒に向かいます。
「プールとバー付きのホステルは高いはず…」と半分疑いながら。
着きました。ここが本日のホステル。
ラブリー ジャブリー ヴィラ (カンボジア プノンペン) - Booking.com
本当にプールとバー付いてるし、ビリヤード台まで!!!
プノンペンの主要な観光地にも徒歩で行ける完璧な立地。
それで、宿泊料金660円(6ドル)
もし誰かがプノンペンに行くようなことがあれば、是非おすすめしたい宿です。
ホーチミンの時と同様に、移動したこの日は何もせずに近くのパン屋で夕食を済ませ就寝。
次の日は観光を楽しむと決めていたので、7時に起床。
今日のルートは
トゥール・スレン虐殺博物館→キリングフィールド→王宮です。
名前からもわかる通り、前二つは楽しい観光地ではありません。
1975~1979年に独裁者ポル・ポトによって行われた大虐殺の跡地。
この四年間のうちにカンボジア人口の四分の一が亡くなりました。(諸説在り)
※今回のブログでは過激な写真や表現などは避けています。詳しく知りたい方はこちらから。
ここがトゥール・スレン虐殺博物館 (入場料660円程度6ドル)
チケットを買うと日本語の音声ガイドが付いてきます。
見た目は普通の学校(以前は高校だった場所を虐殺地として使用していた)ですが、中に入ると生々しい血痕や拷問具などが残っています。壁には当時に状況や拷問の解説などが展示されていますが、その惨忍さと言ったら常人では到底出来ることではありません。異常です。
ここでは基本的に拷問が行われており、ひとしきり終わるとキリングフィールドと呼ばれる処刑地に連れて行かれます。
カンボジア中にいくつか同じ目的の施設があったものの、他はジャングルの中や、現在地雷が埋まっている場所に位置しており近づけないとのことです。
今回は唯一見学することの出来る、博物館から15km離れたキリングフィールドに行きました。
キリングフィールド(入場料660円程度6ドル)
ここも音声ガイド付きです。
真ん中の慰霊碑にはここで亡くなった方の頭蓋骨や足骨が無数に展示されいます。
音声ガイドは園内の各所で
「ここでこの方法で殺されて、これがその跡です。」と説明をします。
リアルな虐殺現場に今、自分は立っているのです。
もし僕たちの親がここで生まれていたら、拷問を受けて殺されていた可能性もある。想像したくもないことを嫌でも考えさせられます。
気になった人は是非実際に足を運んでほしいです。感じ方、考え方は様々ですが、この事実に衝撃を受けることは確かです。
キリングフィールドを後にし、トゥクトゥクで街の中心部まで戻り、王宮へ。この時には既に時計は2時を回っていたので王宮に入る前に近くの飲食店で腹ごしらえ。
日本語を勉強している現地大学生二人と仲良くなり、30分程度話し込みました。
二人ともワンピースが大好きで日本語勉強し始めたらしいです。
マンガの影響力は遠く離れたカンボジアにまで及んでいます。
彼女たちに別れを告げ、王宮へ。
ここでは今でも国王が住んでいるのにもかかわらず、一般開放されています。(660円程度6ドル) 自分が王だったら絶対嫌です。
大きさはパッと見、東京駅丸の内口くらい。かなり大きいです。この周りには豪華絢爛な建物が大小合わせて10個以上あります。白塗りの壁に金の屋根。THE仏教国。
白と金のコントラストが綺麗で、王が住んでいる家なんて滅多に見る機会など少なくとも日本にはなく、大変貴重な機会でした。
ただ、「この建物を見るだけで6ドルは高いな」というのが正直な感想。もっと王の歴史を調べるか、専属ガイドを頼めば楽しめたかもしれない。
この後はもう暗くなっていので、2kmの道を歩いて帰宅。街の中心部は街灯がしっかり点いていて明るかった。
帰った後は、ホステルのバーでビールを飲んで就寝。
今回はここまで。
総括
記事内で堂々と施設を説明しましたが、プノンペンに来るまではこのような事実は全く知りませんでした。ここに来て世界史に対する自分の無知さを痛感します。
ただ、今後訪れる国でも同様の状況になっても、世界史が嫌いで全く勉強しなかった高校時代の自分を恨むのではなく、この機会を利用し勉強していく姿勢を持って他の国も回っていくことが大事なんだろうなー。
ちなみに未だ腹を壊していません。
いいことなんですが。なんだろうこのもどかしい気持ち。
最後は家計簿
11/28
1100円程度(10ドル)
トゥクトゥク(バス下車地→宿)
330円程度(3ドル)
夜ご飯
495円程度(4.5ドル)
宿
660円程度(6ドル)
total
2585円程度(23.5ドル)
11/29
朝ご飯
605円程度(5.5ドル)
トゥクトゥク(宿→博物館)
220円程度(2ドル)
博物館
660円程度(6ドル)
トゥクトゥク(博物館→キリングフィールド)
440円程度(4ドル)
キリングフィールド
660円程度(6ドル)
トゥクトゥク(キリングフィールド→王宮)
550円程度(5ドル)
昼ご飯
550円程度(5ドル)
王宮
690円程度(6.3ドル)
夜ご飯
473円程度(4.3ドル)
ビール
144円程度(0.7ドル×2)
宿
660円程度(6ドル)
total
5775円程度(52.5ドル)
この日はびっくりするくらいお金使ってました。プノンペンはご飯と観光にお金がかかります。しかし、食費はもう少し抑えられたはず。観光は楽しいけどお金がかかるのでバランスが難しいところです。これから節制に努めよう。
次はプノンペン後半!今回よりはもうちょっと明るい記事にしたいと思います。笑
ではでは