予算70万円。世界一周記

予算カツカツお腹ユルユル大学生が海外へ行きます。

ボーノ!ブラボ!イタリア!後編(第10カ国目:イタリア)

 
 
三日目


ローマ観光もひとしきり終わったので、今日は次なる目的地へ移動。
ピザの発祥地で有名なナポリに電車で向かいます。

 

ここからは二時間程度列車に揺られるのですが、チケット代は10ユーロ(1400円)
イタリアの景色をのんびり眺めるもよし、寝るのもよし。これはお値打ち価格だと思います。

 

本日はカウチサーフィンを使用し宿を探していたため、空港到着後はホストの家に向かいました。実際に会ってみると1個上の大学生だったので、一安心。

 

荷物を置いて街歩き。

 

 

ローマよりはマイナーであり、田舎なので物価は少し安めです。とことこ歩いていると、なにやら不思議な形の城が見えていきました。名前はカストルヌオボ

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ここは昔のお城のようです。ちなみに、今日は中のホールでイタリアのモデルのための研修会が行われていたおかげで、イタリアの綺麗な女性達が沢山いました。超かわいかった。

 

お次もお城、カストルオーヴォ。城内にある卵が割れた時はこの城が征服された時である。という言い伝えから別名卵城と呼ばれています。

 


ここから眺める夕陽と夜景は圧巻です。

 

 

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ナポリは地中海に面した港町のため夜になると街灯の明かりが水面に照らされて幻想的な光景になります。

 

こうして綺麗な町並みに見惚れるのも束の間、気温はグングン下がっていき、マフラー、ダウンの重装備でも凍えるほど冷え込みました。

 

冷えないように小走りで帰宅し、夜はホストの方とナポリの学生が集うパーティーのようなイベントにお誘いいただいたので、そちらに参加。

 

名前は「Brizilian Night」

 

当初はイタリア人のホストと日本人のゲストが何故、、、と考えたものの、参加してみるとただの国際交流パーティー。様々な国ごとに分かれたテーブルを囲み飲みながら会話を楽しむフランクなイベントでした。

 

このイベントでナポリに留学してる一人の学生が次の日街を案内してくれることになりました。

 

 

四日目

 

前述の通り今日は一人の学生に街をガイドしてもらいます。

 

街の中心で待ち合わせをし、合流。まずはナポリといえば、、、

 

ということで、ピザではなく、ピッツァ屋さんに連れてもらいました。何でもこのお店

は聖地ナポリでも一位、二位争うくらいに人気店らしい。このために朝ご飯を抜いてきています。気合十分。

 

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このデカデカとしたピザにトロトロに溶けた真っ白なモッツァレラチーズ。「我輩がナポリピッツァである」とでも言わんばかりの堂々とした佇まいに胸が高鳴ります。

 

日本では大きなホールをケーキのように切り分けて食べるのが一般的ですが、こちらでは一人一ホール丸々食べます。しかも直径30cmはあろうかという大きさです。

 

しかし、いざ食べ始めると手が止まらない。生地は薄め。触感はモチモチ。見た目とは裏腹に味はあっさりしていて何個でもいけちゃう軽さです。

 

彼女曰く「ナポリ人が好きなピッツァは何個でも食べられて後に残らない、”軽い味”」だそうで、食べながら納得。つい、二つ目を頼んでしまいそうでした。

 

「昼ごはんにピッツァを食べたなら、その後はエスプレッソで締めるのがナポリ流。」そう薦められ、スタバでもアイスコーヒーしか頼めないコーヒー音痴の僕が近くのカフェへ。

 

小さいコーヒーカップに注がれた濃っっゆいコーヒーに砂糖を入れ、一気にゴクり。口いっぱいエスプレッソの芳醇な香りが広がります。それから隣に置いてある水、ではなく炭酸水を飲みます。今度はコーヒーの香りがスッと消え、口の中はすっきりとリフレッシュ。

 

ピザで腹を満たし、エスプレッソ締めで気分転換を図る。そうしてナポリの人々は午後から仕事に勉強に勤しむのでしょう。

 

気持ちも入れ替えて、僕らはナポリ観光。この旅を通して高台が好きになった僕はポジリポの丘に向かうことにしました。坂道を歩くこと1時間、到着。

 

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世界三大夜景とも称されるここからの景色は日中でもこの迫力です。僕が驚いたのは写真の右手に見える富士山のような山。これはヴェスビオ火山という活火山。見慣れた光景が目の前に現れると日本が少し恋しくなります。あと旅行も二ヶ月か、、、。

 

様々なことについて彼女と話していると、ありきたりな表現ですが、日本がいかに恵まれた国なのかよく理解できます。料理は美味しいし、選ばなければ職に困ることはないし、Wi-fiは超早いし、アルバイトすれば海外旅行に行ける金も稼げるし、トイレにはウォシュレット付いてるし、恵まれなくてもホームレスは生きていけるし。

 

こんなに気軽に生きていける国はどこの国を見渡しても無いのかもしれません。もっと危機感を持って日々の生活をしていけ無ければなと、自戒の念も込めて。

 

 

そうこう話しているうちに、夕陽が綺麗な港に着きました。記念に一枚。普通の写真なのに雰囲気有り気です。これがナポリパワーかもしれない。

 

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ここで一日中ガイドしてくれた彼女ともお別れ。

 

ナポリ最後の晩餐はこれまたピッツァ。ホストの方が午前中に行ったピッツァ屋さんと双璧を成すもう一つの美味しいお店へと案内してくれることになったため任せることに。

 

一見普通の食堂のような外観の店内には大きなかまどが一つ。僕たちは開店と同時に入店したため並びもなくスムーズに入れましたが、5分もしないうちにフロアは満席に。

 

ここでもマルゲリータを頼み、しばし会話しながら待ちます。この子は大学で日本語を専攻していて、日本にも3週間ほどインターンで遊びにきた経験があるそうです。

 

そうこう話しているうちにピッツァは到着。

 

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顔と比較してみるとこのような感じ。これでも女性がペロッと一枚平らげる量です、隣の男性は二枚食べてました。

 

味の方は昼に食べたものと比べて全体的に濃厚な味付けと生地の厚さが特徴的で、夜ご飯にはピッタリのボリュームでした。美味かった。

 

最後の晩餐を終えた僕らはここでお別れ。二日間本当にお世話になりました。カウチサーフィンは現地の”生”の情報が得られること、語学力の向上、現地の友達が出来るの三要素が魅力的に感じました。興味のあるかたは是非ご利用されてみることをオススメします。忘れられない思い出になるはず、です。

 

これからは夜行バスに乗り込み、サッカーとファッションの聖地ミラノへと移動します。

 

 

五日目

 

バス内ではしっかりと熟睡。夜行バスは21ユーロと安めの料金設定にも関わらず、リクライニングは寝るには十分なほど倒れ、Wi-fiも通じる快適なものでした。

 

ミラノに滞在する日数は二日。実はこの街にはそれと言って有名な観光地が少なく、街全体の雰囲気を楽しむのが吉とのネット情報。

 

とりあえず早朝に着いた僕は宿でWifiを使いながらしばし休憩。疲れも溜まっていたためこの日はPC作業などをして終了。明日から動こう。

 

六日目

長くいたイタリアも残すところ二日。今日はしっかりミラノを観光しよう。宿で朝食を済ませ、いざ出発。最初の目的地はドゥオーモ(ミラノ大聖堂ゴシック建築の中では世界最大級らしい。

 

 

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この聖堂を中心にミラノの街は四方八方に広がっています。中でも特徴的なのが、多くの道が湾曲しており、そこをトラム(路面電車)が走っていること。

 

 

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デザイン性の高いレトロな装飾の建築物を眺めるだけでも十分楽しいものの、やはり一番の楽しみは街を歩いているイタリア人のファッション。一般人なのかモデルなのか見分けが難しいレベルのお洒落な人達で溢れています。

 

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ストリートパフォーマーもこの通り。持っている楽器はのこぎりのような物で薄い鉄板をバイオリンのようにして弾きます。僕がやったら馬鹿にされること間違い無しなんですけどね…。絵になるなあ。

 

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そしてディズニーランド、ワールドバザールの舞台になったここ!ガッレリア

プラダの本店があるお洒落な商店街です。

 

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町並みもさることながら、ミラノ中心街にはお洒落なショップがずらりと並んでいたため、ついついバックパッカーであることを忘れウインドウショッピングに時間を費やしてしまいました。気付けば日も落ちて夜に。

 

夜の街もまた雰囲気があっていい感じ。

 

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あまり遅いと次は治安の面で少し怖いため、早めに帰宅。ミラノは歩いているだけで自分が絵の一部になったような、気分を味わせてくれる街でした。次は旅行で行ってしっかり買い物したいですね…。笑

 

 七日目 

 今日でイタリアも最後。この後は一度バルセロナに行き私用を済ませ、ポーランドへとフライトです。実はこれで西欧ともお別れです。物価の安い東欧に行くのは懐事情的には嬉しいのですが、なんせ今の時期寒いのが難点です。

 

 

総括

長きに渡ったイタリア編。これでもベネツィアフィレンツェなど有名な都市には行けていないため、改めて観光地の多さを感じます。僕自身、最初の計画段階ではさして行く気も無く「服が好きならイタリアには行った方がいい!」と友人の薦めで訪れることを決めましたが、正解だったなと。

 

期待通りのお洒落さはさることながら、イタリア人の気風がお洒落で格好良かった。紳士でいてかつ、誰にでも話かけるフレンドリーさ、男女関係無く気遣いが出来る点など、全てが服装にマッチしていてキマッていました。

 

そこでふと、有名なコンゴお洒落集団サプールのファッション哲学を思い出します。

 

”彼は、サプールであるためには教養を身につけ、フランス語を流暢に話し、何よりも強い倫理観を持たなければ考えている。つまり、スマートで高級な衣服の内側には、真摯かつ高貴な人間性が備わっていなければならないのだ。”

 

これはイタリア人にも共通している哲学かもしれません。そして、いつかは僕もこうなろうと心に決めました。

 

トイレ

 

お久しぶりです。トイレです。インド編を後にし、長らく更新が止まっていたトイレコーナー。ヨーロッパに入り日本と変わらない形を目にすることが多かったため特に更新していなかったのですが、、、、、イタリアは違いました。

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出ました、便器無しスタイル。トイレットペーパーは付いているものの、肝心の座る場所がありません。なんで付けないのだろうか…、いたずらで壊されてしまったのか。それとも予算の関係なのか。いずれにしろイタリアを訪れる際は皆さんお気をつけて。ヨーロッパだと油断すると痛い目に合います。

 

家計簿

1/19
朝ごはん(マック)
245円程度(2ユーロ)
昼ごはん(ケバブ)
605円程度(5ユーロ)
カストル・ヌオボ
730円程度(6ユーロ)
パーティー
1215円程度(10ユーロ)

total
2795円程度(23ユーロ)

1/20
昼ごはん(ピッツァ)
730円程度(6ユーロ)
ケーブルカー
245円程度(2ユーロ)
夜ご飯(ピッツァ)
1215円程度(10ユーロ)

total
2185円程度(18ユーロ)

1/21
地下鉄回数券
1020円程度(8.4ユーロ)
コインランドリー
972円程度(8ユーロ)
お酒
485円程度(4ユーロ)
宿代
1820円程度(15ユーロ)

total
4250円程度(35ユーロ)

1/22
コーヒー
365円程度(3ユーロ)
お昼ごはん(ケバブ)
485円程度(4ユーロ)
お酒
180円程度(1.5ユーロ)
宿代
1820円程度(15ユーロ)

total
2795円程度(23ユーロ)

1/23
バス(市内→駅)
605円程度(5ユーロ)
昼ごはん(ケバブ)
605円程度(5ユーロ)

120円程度(1ユーロ)
航空券(バルセロナ→カトヴィツ)
10940円程度(90ユーロ)

total
12275円程度(101ユーロ)