遂にアフリカ最南端(第17カ国目:南アフリカ)
一日目
もう疲れた…
バスは走ること15時間。中継地点のヨハネスブルグへ到着。ここは世界最恐都市との異名を持つ危険地域でバスターミナルの外へ出ると殺されるとも噂されています。
そんな危ない場所にわざわざ足を踏み入れるほど勇気は無く、安全策を取ってバスターミナルの中で待機。ここまでの移動で既に40時間です。さらに27時間かけてケープタウンを目指す予定です。
アフリカの暑さで、体からは汗止まらないし、風呂には入れないし身体からは異様な匂いが発していました。洗濯物もろくに干せてなかったので、パンツは三日目。
もう不快感の極みのような状態でバスターミナルでは過ごしました。ここまで行動を共にしていた夫婦の方ともここでお別れし、ようやくバスに乗車。
車窓から見るヨハネスブルグの街は確かに雰囲気ヤバかった。
平日の昼間にも関わらず、ほとんどの店がシャッター閉めており、歩いているはゴリゴリのギャングみたいな男ばかり。危険な匂いしかしません。
それでもヨハネスは南アフリカ最大の都市で、少し北には首都プレトリアも位置しているほど栄えています。オフィスタワーは何棟も確認出来たし、経済の中心であることは間違えなさそう。大阪の西成みたいな位置づけだなーと思いながらヨハネスを通過します。
アフリカには中国の企業が沢山ありました。特にアフリカにはどんどん進出していると噂を耳にします。頑張れ日本ー!
途中にはアフリカの大平野だからこそ見られる景色が。
夕食にはこんなに豪華なチキンとポテトが出ました。最近は何が原料で作られたかわからない現地料理より、シンプルなフライドチキンやポテトを好むようになりました。
食文化理解<安全
完全にこの図式です。とりあえずアフリカは安全を優先しよう。
二日目
やっと目的地に着きましたーーーー!!!!
もうケープタウンに近づいてくると徐々にアフリカ感は消えていき、どんどん洋風な雰囲気になっていました。
天気は快晴、日差しの強さと比例して気温も非常に高かった。とりあえず臭すぎる自分の身体をどうにかしたかったので宿に直行。
汗、泥、血を全て洗い流し、新しい服に袖を通すと生まれ変わった気分になりました。本当です。俺めっちゃいい匂いする。
長時間の移動後にもかかわらず、何故だか身体はすこぶる元気です。
宿の管理人に近辺のオススメスポット聞くところ、宿から歩いて二時間ほどの場所にライオンズヘッドというライオンの形をした山を勧めてもらい、即行くことに決定。
着くまで二時間、着いてから二時中々険しい登山コースらしい。
でもそんなの関係ねえええ!
ノリと勢いに任せてケープタウンの街をせっせと歩き進みます。欧風な雰囲気の建物が並び非常に綺麗な景観です。道幅も広く歩きやすい。
これがライオンズヘッド
ようやく入り口の近くに辿り着きました。本当はこの看板を持ち上げてるみたいな写真を撮ってもらいたかったのですが、シャッターを頼んだ方にはその要求がよくわからなかったらしい。上裸で謎のポーズを決めるマジで謎の写真になってしまいました。
そして入り口に到着。ここからが本番。
ずんずん坂を上っていきます
約一時間の坂が終わると今度は岩肌を登るステージへ。未だ休憩無し。
最後は岩を駆け上がるステージ。体力的にしんどいけど、ここを昇れば絶景が待ってるはず。気合だあああああああ!!!!
宿からノンストップで登頂達成!
頂上に待っていたのは南アフリカを一望出来る絶景でした。
すぐそばにはテーブルマウンテンも
辛いこと経ての絶景は感動マシマシで泣きそうになりました。
ちょっといい感じの写真も撮れたところで下山。
登山に比べれば全くきつくもなく、頭の中は下山後のビールで頭が一杯です。
二時間半ほどで宿に到着。
ビールを飲み干すと同時にベッドに倒れこんでしまいました。
三日目
いよいよ南アフリカを観光出来るのもこれで最後。
やはり行くとすれば喜望峰です。
ケープタウン中心街から喜望峰までは約70kmあり、交通手段としては電車かバス、レンタカーの三択になります。
しかし、どの手段を選ぶにも結構なお金がかかります。料金的に選ぶと喜望峰近くの町まで電車でいってそこから20kmをサイクリングするルートが最安らしいので、そのルートを選んでみました。
この時までは「南アフリカでサイクリングなんて楽しいじゃん!」と心躍っていた自分がいました。
西フォールス湾を望みながら、終着駅のサイモンズタウンへと走ります。晴れてると絶景です。江ノ電のような感じ。
途中に何故か乗換えがあったものの二時間でサイモンズタウン着。ネットで調べていたレンタルサイクルの店に行きチャリGET。
喜望峰行きの地図はこんな感じ。
ケープタウンは道が本当に綺麗。海とのコントラストが映えます。
平らに舗装された綺麗な道は途中で終わり、それからはガタガタのアスファルト道。
写真はありませんが、普通の登山道のような急勾配の登り坂を自転車で上がるのはマジキツかった。あんなとこチャリで行く場所じゃない。
坂を越えるとやっと喜望峰のある国立公園の入り口に到着。入場料を払って入園。
ここからも長かった。一時間近く山を上がり下り上がり下り…。もう足はパンパンで動けないくらいです。それでも何とか喜望峰にたどり着くためチャリを漕ぎ続けます。
この道のつきあたりに喜望峰はありました。長かった。僕の後ろに見える灯台がみんが集まるスポットらしいです。
相棒のチャリ
灯台には主要な都市までの距離が書いてありました。この旅の最終目的地であるニューヨークまでは12,541km。自分があと三週間後にそこまで行くなんて全く想像出来ません。
この先にCape of good hope(喜望峰)という名が書かれたボードが立てられている場所があるのですが、そこまでの所用時間は2時間らしい。さすがにそこまでの時間は無かったので来た道を戻ることに。大きな坂道を登った往路とは違って帰りは下り道。行きに比べ楽に帰ってこれました。
宿に帰り、仕度を済ませ空港へ。
今日は久しぶりの空港泊の日です。早々に寝るのに適したクッション付きベンチを見つけ爆睡。
四日目
アフリカ大陸は今日で終わり。カタール経由でアルゼンチンのブエノスアイレスへと向かいます。
総括
アフリカでは1番の経済国南アフリカ。その姿はまるでアフリカとは思えないほど近代化されており、非常に暮らしやすそうな印象でした。道も広く丁寧に舗装されており、まるでヨーロッパのようです。そうゆうところはアパルトヘイトの名残が残っているのかもしれません。
しかし、今では僕の見る限り白人と黒人が共存している感じがして良い雰囲気だったと思います。アメリカのようにボーダーレスにもっとフラットな社会が築かれてけば、もっとアフリカの経済都市としての役割が大きくなっていくのかと思います。
個人的にも温暖な気候に陽気な人柄が好きで、将来住んでもいいなと思える国でした。また訪れたい場所です。
家計簿