アテネは恋の落とし穴(第九カ国目:ギリシャ)
今日はアテネ編になります。
初日
まずは極寒のブルガリアから移動です。
今回利用するライアンエアーは激安のヨーロッパ限定LCC。この航空会社は通常フライトが朝早いか夜遅いかどちらかです。ちなみに今日は朝6時半に出発です。
機内では熟睡できたので、到着する頃には体力も回復。
ようやく到着したアテネは想像以上に暖かく、気温も10度を超えている模様。
ホッと一安心です。
通貨もユーロに戻るため、ゲートを出てからATMで引き下ろし、街の中心部へと向かいました。
世間のニュースなどには疎い僕でも近年ギリシャが経済危機に陥っていたことくらいは知っています。現状どうなっているのか、気になるポイントでもありました。
そんな心配は杞憂に過ぎず、中心街は想像以上に整備されていて、活気人満ち溢れていました。メインストリートは地元民、観光客で賑わっています。こんな場所が経済崩壊の危機に瀕していたなんて、、、
今日泊まったホステルは中心街から程近い場所に位置しており、非常に便利な立地。
自分の部屋に着いた途端、上のベッドで寝ていた女の子が話しかけてきました。この子の名前はVictoriaちゃん。中村アン似のスペイン人で年齢も同年代、着いて早々テンション上がります。んもうめっちゃ可愛い。
朝早く着いたため、今日は少し時間があります。ということで、街を散策。彼女に別れを告げアクロポリスを観光しました。
パルテノン神殿は丘の上、というよりも崖の上に位置しており、アテネの街に浮かんだ空中都市のようにも見えます。
ここまでは傾斜のある坂を上らなければなりません。最初は小走りだったものの、久しく運動していない僕はすぐ息が上がって歩いていました。
道中にはカラフルな家が建ち並ぶ坂道がありました。そこでコーヒー飲んでるオヤジ達が格好良い。なんでこうも絵になってしまうのか。こんな歳の取り方したい。
街には大小さまざま彩り鮮やかな建物が並び、見ているだけで気分が高揚します。小学校の音楽室で見たことのあるこんな楽器を自在に操る子供がいたりしてヨーロッパだなぁとしみじみ。
そうこうしている内に、パルテノン神殿の目の前へ着きました。所用時間は中心地から20分ほどです。
大理石造りの階段を上がり到着です。言わずと知れた古代ギリシャの最高建築
これが3000年も前に作られたとは信じ難いほど、精巧に作られており、古代ギリシャ建築のレベルの高さを示しています。昔の人はどのようにして資材を運んだのか。
白い神殿、青い空のコントラストが神秘的でゲームの世界に迷い込んだ気分にさせられます。温暖な気温も相まって石で作られたベンチに座ると時が過ぎるのも忘れ、この空間に浸れます。
塀から望む真っ白なアテネの街も綺麗です。雲ひとつ無い晴天。
もう全て回りきるとヘトヘトです。バルセロナ以来1週間振りの観光は天候にも恵まれて大満足でした。
二日目
昨日は快晴、そしてなんと今日も快晴。
アテネの温暖な気候は僕を自然に外へと向かわせます。今日も観光です。
二日目の目的地はリカヴィトスの丘とピレウス湾です。
最初の目的地、リカヴィトスの丘までは中心街から地下鉄、ロープウェイなど乗り継いで行くことも出来ますが、距離は2kmとさほど離れていないのため運動がてら徒歩で向かうことに。
直線距離は近いのですが、傾斜があるため体感的には二倍くらいです。でも、そんなの気にならないくらい天気がいい!朝日に照らされたアテネは清々しさを覚えます。
丘の麓まで行くと、徐々に岩肌が姿を現します。
ここからは緩やかな坂を昇ります。左を見ればアテネ市街。絶景だということはわかっているんです。でも、見たくない。見晴らしの良い場所に行く際はベストポイントまでは景色を見ないことがマイルール。
地面を見ながら階段を一歩ずつ進みます。
あとちょっと。
到着。丘の上には教会がありました。名はアギオス・ヨルギオス教会。
白い教会はアテネのイメージにピッタリ。
そして360℃のパノラマビュー。アテネの全てを見下ろすことが出来ます。
辺りを見回すと、アテネが山に囲まれた盆地だということを理解します。この地形があったからこそ古代ギリシャ帝国は敵の進入にも迅速に対応出来たのか。納得。
パルテノン神殿からの景色も最高ですが、神殿を眼下に見るエーゲ海とのコラボも壮観なものがあります。この奥には地中海、そしてアフリカ大陸があり、交易の面に関しても立地条件の整った都市だったことが伺えます。
今日は気温も景色も良かったのでついここに長居してしまいました。一時間でも二時間でも座って眺められるいい場所です。季節柄なのか観光客もまばらだったので、オススメです。
上から眺めるエーゲ海も良かったのですが、これは一度港まで行ってみたいという気持ちが出てきたのため、下山して地下鉄を使用し港まで移動。おおよそ30分で着きました。
地下鉄を利用する際感じたのは駅にいる係員の少なさと、電車の落書きです。ギリシャは地下鉄が国営のため、政府の財政状況が直接的に影響してくるのだと思います。
最寄り駅で降りると少し空が曇ってきました。折角海見るのに…残念。
曇りの港は…普通でした。笑
やっぱり海は晴れの日に限りますね。
しばらくして宿に帰宅。今日はホステルのみんなで飲もうという話になったので、参加することに。Victoriaちゃんから料理を作ろうと誘われたのでもちろん快諾。
彼女は手際よく、今日の夕飯もせっせと作ります。僕は横で微笑みながら眺めていました。
結局、手伝う隙も無く気付いたらご飯が完成。
その後はホステルのみんなで同じ卓を囲んでご飯です。
この時間がホステルの醍醐味だなーと思います。文化、国籍が違う人達とくだらない話からまじめな話までしていると、日本を少しだけ客観視できます。もっとこの視点を増やしていけばグローバル社会においての日本の魅力が見えてくるのかもしれません。
三日目
期待していなかった物が想像以上に良いと、実物が一層魅力的に写る現象は誰しも経験あると思います。
僕にとってはそれがアテネで、もう本当にこの二日間が楽しく出来ればこの場所から離れたくありませんせした。しかし、生憎今日のローマ行きチケットは既に予約済み。
ホステル出るときにVictoriaちゃんに今から発つことを伝えると、別れ際にハグしてくれました。
「んんうううわあああああ、離れたくないいいいい 」
と心の中で叫びながらゆっくり手を解き、「バイバイ」と言って宿を後にしました。
空港行きのバス内でもこの気持ちを抑えることが出来ず、空港に着いてからVictoriaちゃんのFBを開くのですが、
そこには彼氏らしき人とのツーショット写真が。。
そっとアイフォンをポケットにしまい、チェックインカウンターへと足を進めました。
総括
ボリューム多めのアテネ編これにて終了です。ギリシャは来るまでずっとマイナスイメージが先行していたものの、実際は凄くいい街だったように感じます。
中心街は活気に溢れ、食べ物も美味しく、物価もスペインより安い。白で統一されている家が太陽に反射して、キラキラ輝いていました。強いて言えば裏路地や電車の落書きが目立っていたくらいです。ただ、そこも物価と比例してしまえばそれ相応な気もします。
時期もあってか観光客も少なかったので、是非一度行ってみることをオススメします。運が良ければ可愛い女の子にも出会えるかもしれません。
家計簿
1/15
バス
725円程度(6ユーロ)
ケバブ
265円程度(2.2ユーロ)
パルテノン神殿
1810円程度(15ユーロ)
パスタ
605円程度(5ユーロ)
宿
1085円程度(9ユーロ)
total
4500円程度(37.2ユーロ)
1/16
ケバブ
580円程度(4.8ユーロ)
ビール
300円程度(2.5ユーロ)
宿
1085円程度(9ユーロ)
total
4340円程度(35.9ユーロ)
1/17
バス(アテネ市内→空港)
604円程度(5ユーロ)
total
604円程度(5ユーロ)