生涯忘れない年越し in Paris(第七カ国目:フランス)
いよいよ舞台はフランスへ。今日からヨーロッパ編スタートです。
初日
ようやく31時間のフライトを終えてフランスはパリのシャルル・ドゴール国際空港に到着。シャツ一枚で歩けたデリーとは打って変わって、ここは雪景色。気温はマイナス5℃。
東京を出発時以来の雪にヨーロッパに対する期待と同時にアジアが終わってしまう寂しさを感じてしまう。もう浮浪者に付きまとわれることも、トゥクトゥクのしつこい勧誘も受けないんです。
こちらの空港、荷物受け取り口に向かうエスカレーターだって白と黒で統一された近代的なデザイン。しかもライトは間接照明。無くてもいいデザイン、単純にお洒落を目的としたデザインがいかにもヨーロッパ。
もう、見るもの全てが綺麗でお洒落で、明治時代の志士達が真似したくなるのも納得!インドから来ると文明開化が起きた気分に陥ります。小汚い服装の僕は完全に場違いです。みんなコートの襟立ててます。
人生初のヨーロッパに感動しながらの荷物を受け取り、外へ出ようとすると…
凍えるほど寒い。
窓から見える外の建物はほんのり雪を被り、通行人は顔までマフラーをグルグル巻きにしています。ユニクロライトダウンとマウンテンパーカーを取り出して着るものの、まだ寒い。年末のパリ、恐るべし。
地下鉄で乗り継ぎ、本日泊まるホステルへ。
フランスは治安が悪いと評判だったため、今回は日本人宿へ宿泊しました。(しかもパリではここが最安)
長時間のフライト、寒暖差20度の気温で疲弊した僕はベットに横たわった瞬間、10秒もしないうちに寝落ちしてしまいました。なんと午後3時から朝7時まで爆睡です。泥になってように寝ていました。
二日目
今日は大晦日。この日の予定は前々から決まってしました。現在モナコで働いている高校の同級生と合流しパリで年越しを過ごすのです。一年振りの再会に胸が高鳴ります。
待ち合わせはこのホステル。予定の10時を過ぎても中々現れない彼を待ちながら携帯をいじるのですが、何か落ち着かない。
洗濯にでも行こうとコインランドリーに向かい、終了後、帰って来た時には同級生(以後:池田)は何事も無く、共有リビングでくつろいでいました。
扉開けた瞬間に「久しぶりー」とか言いながら熱い握手を交わすとか色んなプランはあったんですが、あえなく失敗。
しばらくして、お互い準備ができたところで。街へ出かけます。
建造物は古いフランスの伝統建築を残しているのに、このモダンで洗練された感じ。今まで見てきた情景とは全く違うのです。まるでマンガの世界に放り込まれた気分です。
3分毎のペースで「うひゃー」とか「うぉー」とか言っちゃってたので、思い返してみると、田舎モン感丸出しでした。まあパリっ子みたいにシュっとした顔で、シャキっとロングコート着て、フランスパンのバケット小脇に抱えながら歩くなんて元々出来ないんですけどね…
パリ散策を終え一つ迷っていたのは、年明けをエッフェル塔の前で過ごすか、凱旋門へと続くシャンゼリゼ通りで過ごすか。
判断基準はただひとつ。どちらが盛り上がるか。その一点。
ホステルの宿泊者に聞くところ、シャンゼリゼの年越しの方が凄いとの噂だったので、そうすることに。
午後11時半、駅周辺は同じ目的の人で溢れ、大通りは人、人、人で埋め尽くされています。ここで池田の友達も合流し、見晴らしのいいスポットカウントダウンまで待機。凱旋門から1kmくらいまでは人が詰まっていました。推定一万人以上!!
凱旋門はライトアップだけでなく、プロジェクションマッピングでニューイヤーを祝います。10秒前からカウントダウンが始まると盛り上がりは最高潮になり、年明けと同時に無数の花火が打ちあがりました。
演出のこだわり、人々の盛り上がり、華やかさなど日本とは全く異なる文化を体験出来て大満足。これは行く機会があれば絶対オススメ。
年越しを終えた僕らは近くのBarで軽くの飲むことになり探し回るものの、既にどこも満員で入店拒否されるか、法外な料金設定かどちらか。
結局、都合のいい店が見つからず、ケバブ屋に寄って腹ごしらえしてから帰宅することにしました。
入店し、ケバブを食べていたその時、何かに気付きます。
バックパックが無い…。
中には日本一周した時から支えてくれた一眼レフカメラが入っていました。(中には幸いIDカードなど個人情報の掲載されている物が入っておらず)この旅の中でも大活躍だったので、盗られると非常に痛い。
しかし、必死に店内を探して回りますが、どこにもありません。
時既に遅し、、、、、
とりあえず、近くにいた警察に助けを求めるも、明日来いと言われやむなく帰ることに。終電も無いため、仕方なくタクシーで帰宅。これも痛かった。
色んな意味で生涯忘れることのない年越しになってしまいました。
ということで、2017年最初に行ったことは、コタツに入り新年のお笑い番組を観ることでもなく、友達と凍えるような寒さの中でしりとりしながら並ぶ初詣でもなく、交番に被害届を提出することでした。笑
正月早々こんな被害に合っているのは僕だけかと思いましたが、意外にも同様の被害に合った人が集まっており、皆で「Happy New Year!」とジョークを飛ばし合い笑い合ってました。妙な連帯感が生まれホッコリです。
しかも、この後確認すると、海外保険に入っていたお陰で取られた商品分のお金は戻ってくることがわかっていたので一安心。
諸々の手続き等を考慮し決まっていたパリ発の航空券をキャンセル。滞在日数を5日まで延ばしました。
残りの期間はパリの街をゆっくり観光。歩いているだけでも何か発見があり、全く飽きません。歩いてる人はお洒落で、360度どこを見渡しても白塗りの伝統建築物。いい街だ。
以下、パリ観光をダイジェストでお届けします。
世界で一番有名な美術館、ルーブル美術館。
初見では美術館と想像出来ないほど、豪勢な外観です。
もちろん内部はもっと豪華。意匠の凝った装飾が細部まで施されており、世界一の評判にも納得。
世界で一番有名な絵画、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「モナリザ」
お次は古代ギリシャで作成されたと言われている「ミロのヴィーナス」。
正直、魅力はわかりませんでした。笑 芸術とは不思議です。
ルーブル最期はジュゼッペ・アルチンボルド作「四季」これも世界史の資料集で見たことある人多いはず。奇妙な見た目ですが、細部まで丁寧に描かれた野菜は製作者の技術が光っていました。
次はエッフェル塔!三年間バイトしていた東京タワーとそっくり。個人的にはオレンジに光り輝く東京タワーの方が好きです。
ベルサイユの薔薇で有名なベルサイユ宮殿! かの有名なルイ14世が住んでたお城です。もうめっっっちゃデカイ。東京ドームなんて比じゃない。
僕と比較するとこの通り。
最期は個人的にはパリで一番オススメスポットの"モンマルトルの丘"。晴れた日にはオレンジに照らされたパリ市街を一望出来ます。必見。
そして、もう一つ思い出深かったのが、泊まったホステルにいた旅行客のみなさんと過ごした時間。僕のようなバックパッカーもいれば、普通の旅行客、フランスに留学している学生、フランスで働いている社会人など多種多様な人と話したり、飲んだり、ゲームしたりと、パリにいることなんて忘れるほどアットホームな雰囲気で居心地が良かった。宿泊者の一人が誕生日とわかればみんなでお祝いパーティーする感じ、ここにきて日本人の暖かさを感じました。
基本的には折角海外にいるので日本人宿は避けようと心がけていましたが、実際泊まってみると日本人の心遣いに感動しっぱなしです。おそらくこれからも日本人宿には極力泊まらない生活を継続していきますが、どこに行っても日本人としてのマナーや思いやりの精神は忘れずに旅行を続けていこうと思います。
あっという間の七日間。早朝発の便のため空港泊を経て、
飛行機はパリからバルセロナへ。
シェンゲン協定加盟国はビザいらずで、飛行機搭乗が本当に楽です。
いざ、スペインへGO!
家計簿
2990円程度(24ユーロ)