ファッションの街ダッカ 後編(第五カ国目:バングラデシュ)
本当は前回の記事を後編としたかったのですが、文量が増えすぎてしまったため、三つに分けてしまいました。笑
これで最後、バングラデシュ編です。
※諸事情により、一眼レフのデータが全て飛んでしまいました。
これより以後、インド編、フランス編と画像少なめでお送りしますので、ご容赦ください。
気付けばバングラデシュ滞在も8日を過ぎてしまいました。
ファッション工場見学、インドビザ取得、観光と充実した日々が過ぎ、次の目的地インドまであと二日と迫っています。
遣り残したこと、、、、、、まだある。
九日目
前の記事で説明したとおり、バングラデシュには服の生産過程を知るために来ました。
工場だけを訪問するのもいいけど、何か勿体無い。
そうだ。服飾専門大学に行ってみよう。
バングラデシュは服飾産業で世界第二位を誇るファッション大国。この国で服を専門的に学んでいる学生なら内情を知っているはずです。
調べてみると、ダッカ北部のUTTARA地区にありました。
この辺りは再開発が進んでいて、あちらこちらで高層マンションが建設されています。
目的の大学はこのビルの中に入っています。
BGMEA University of Fashion & Technology (BUFT)
ここでもゲートの前にセキュリティがいたのですが、建物前にいた学生に協力してもらい、入場成功。
入り口のすぐそばには在校生が作った衣装が展示されています。
学生の作るドレスは基本的に持続可能な材料を用いていたり、バングラデシュの伝統的なデザインをミックスしていたり、環境への配慮をした商品が目立ちました。このようなエシカルファッション的トレンドは万国共通で求められているのでしょう。個人的にバナナの葉っぱから作られたドレスが印象的でした。
ちなみにこれは人毛から作られたドレス。僕は不気味さを覚えました。
掲示板。小学校に置いてあるもののような手作り感。
ここはファッションビジネスコースの生徒が学ぶ教室。将来的には工場を統括する立場や海外との取引をする役職に就きたい人向けのクラス。学生のうちに服に関わる基本的な業務を理解するため縫製の授業が必修です。
将来を見据えているのかみんな英語がペラペラ。授業も全部英語で行われるため必死で勉強するとのこと。この必死さは見習わなければ。。。
そして、何やら重低音の音楽が上層会で聞こえたので、気になって入ってみると、
最上階でクラブさながら卒業ダンスパーティーが開かれていました。
イスラム教は飲酒は禁止。ということは生徒は全員シラフなのにDJの周りを囲んで踊っているわけです。パワーが違う。無茶振りによりソロで踊らされるハプニングなど込みで非常に楽しかったです。
この後数人と話す機会があったので、バングラデシュのファッション産業について学生に聞いてみました。
そこで感じたのは、皆この国の服飾産業に期待していて、将来的には俺が、私がこの業界をリードしていくという強い想いでした。アプローチはビジネス、デザインなど様々なものの、一人ひとりの熱量が凄かった。
バングラデシュの工場労働者問題などにも各自しっかり考えを持っており、この問題は改善していかなければならないと声を揃えていた上、ラナプラザの事件後から工場労働者の環境改善のために生徒が活動していると言っていました。
彼らがバングラデシュの服飾産業をよりよいものに変えていってくれることを願い、この日は宿へ帰りました。
十日目
長きに渡るバングラデシュ滞在も今日で終わりです。
今日の夜行バスで
へと移動します。
まずは偶然にも同じく今日、日本へと帰る宿を貸してくれた友人を空港で見送りました。ただでさへ宿代の高いダッカで無料の宿は本当に助かった。ありがとうございました。帰ったらお酒奢ります。
見送りが終わった後は、最後の目的地。
ファストファッション業界を大きく変えるキッケケとなった
ラナプラザの跡地にバスで向かいました。
ダッカ北西部にあるSAVARという場所に跡地はあります。
中心部から離れた場所にあるのにもかかわらず、人が密集している。
そして空気がどんよりとしていて、空は太陽により薄気味悪く照らされています。
バスの下車地から徒歩二分で到着。現場の前にはモニュメントと慰霊碑が鎮座していました。普通に歩いていれば気付かないほど街に溶け込んでいます。両脇では商店が営業しているくらいに。
この後ろにあるのが跡地です。現在は雨水が溜まったからなのか、池になっていました。
中にゴミが投げ入れられている様子を見ると悲しくなります。
事件から3年半が経ったラナプラザはここで1000人以上の死者が出てにもかかわらず、何も無かったかのように、静かだった。
この事件が再発しないようにと慰霊碑の前で祈りました。
その後は夜行バスの発着所へ。
バスはダッカを21時に出発しました。
コルカタに着くのは何時になるのでしょうか。
総括
個人的にこの旅行の中で一番楽しみにしていたバングラデシュは期待を裏切らない国でした。 街を歩けば車とリキシャのサイレン音、バスに乗れば執拗に絡んでくるおじさん、店に入れば注文してないのに出でくる無数の料理など、お思わず「ありえない。」と呟きたくなるマイナスの面も含めて。
個人的に、そこら中にある工場直産の衣料品店や、夕方になれば路上一面に現れる服の屋台など、服飾産業が発展しているからこそ見られる風景が楽しかった。その影響で現地の人は貧困な地域に行っても基本的にはシャツを着ているし、スラックスやジーパンでキメている人も沢山いたし。
産業、文化どちらにもファッションが根付いているバングラデシュは本当に行って良かった国。また機会があれば訪れたい。
服が好きな人はイタリアやフランス、ニューヨークに行くのもアリだけど、ダッカに来てみるのも違った楽しみを味わえてオススメです。
トイレ
久しぶりのトイレのコーナー。
前々回のブログでバングラ人はお小水を道端にすると説明しましたが、
大きな方はさすがに便器でします。夜行バスの待合所にあった、その便器がこちら。
地面に埋め込まれてるタイプで、通常和式に付いている返し(?)の部分がありません。
そして便器そのものが小さいため注意しなければ枠を飛び出す危険性アリ。
皆さんバングラに行く際にはくれぐれも気をつけてください。
家計簿
12/20
リキシャ
30円程度(20タカ)
CNG
1000円程度(700タカ)
お昼ご飯
60円程度(40タカ)
バス
45円程度(30タカ)
リキシャ
45円程度(30タカ)
携帯
16890円(11700タカ)
晩御飯
75円程度(150タカ)
total
18145円程度(12580タカ)
12/21
リキシャ
30円程度(20タカ)
バス
45円程度(30タカ)
お昼ご飯
45円程度(30タカ)
バス
45円程度(30タカ)
夜ご飯(ビリヤニ)
150円程度(100タカ)
total
315円程度(220タカ)
12/22
リキシャ
30円程度(20タカ)
お昼ご飯
45円程度(30タカ)
バス
45円程度(30タカ)
バス
45円程度(30タカ)
リキシャ
45円程度(30タカ)
コーヒー
290円程度(200タカ)
リキシャ
45円程度(30タカ)
チケット(ダッカ→コルカタ)
2300円程度(1600タカ)
バス
45円程度(30タカ)
リキシャ
60円程度(40タカ)
晩御飯
150円程度(100タカ)
total
3055円程度(2120タカ)
12/23
リキシャ
30円程度(20タカ)
お昼ご飯カレーパン、カレーパスタ)
90円程度(60タカ)
バス
45円程度(30タカ)
バス
45円程度(30タカ)
リキシャ
60円程度(40タカ)
夜ご飯
600円程度(400タカ)
total
870円程度(605タカ)
12/24
バス(空港→ベイプール)
45円程度(30タカ)
お昼ご飯
200円程度(140タカ)
バス(ベイプール→キャランプール)
150円程度(50タカ)
CNG(キャランプール→バス発着所)
360円程度(250タカ)
夜ご飯
今川焼き
35円程度(25タカ)
total
790円程度(545タカ)
次はインド編!
ではでは